日焼けした風に、さらわれたんだね
瞳をこらせば、キミの残像が
ほんの少しだけ、見えた気がしたよ
夏が過ぎてゆく、別れも告げずに
心の準備も、出来ていないまま
こんなお別れは、寂しすぎるから
行かないでくれと、手を伸ばしてみたよ
夏が終わる頃にはほんの少しボクらは
大人に近づいたのかも知れない気がして
だけどどこか不安で胸が張り裂けそうな
どうにもならないこの気持ちが渦を巻いて
こぼれ落ちた夏の涙、空が急に光ったんだ
膨らんだ入道雲も、きっと泣きたいんだろうね
抱えきれない思い出を、またたくさん手に入れたよ
また来年も会おうって、だから約束をしたのさ
セミの抜け殻に、儚さ感じて
だけど生きること、強く感じてる
限られた命、燃やし尽くすまで
今に感謝して、鳴いているんだね
風鈴の音に、耳を傾けて
夏が終わるのを、見送っているよ
無邪気なキミから、届いた手紙は
月日が過ぎても、大切にするよ
夏が始まる頃にボクら約束した
ほんの少しだけでも大人になりたいから
だけど一つもボクら果たしちゃいないんだよ
ボクら子供のままでずっといたくなったから
こぼれ落ちた夏の涙、夕暮れに舞う赤とんぼ
遠ざかるヒグラシの声、夏の終わりを告げている
忘れられない思い出を、胸いっぱいに焼き付けて
また来年もよろしくと、だから両手を振ったのさ
こぼれ落ちた夏の涙、地面にとけて消えてゆく
キミの笑顔が見たいから、涙を見せて欲しくない
忘れたくない思い出を、キミとボクは分け合ったよ
また来年も会おうって、この夏に別れを告げて












