『古いレコード
アルバムを
棚から引っ張り出してくる
ジャケットは擦り切れて
すっかり年老いてしまった
そんなアルバムを回転盤の上に乗せ
恐る恐る針を落とすこの緊張感
まるで神様が命を吹き込むみたいに
何だか尊く感じてしまうんだ』
いつか、言いそびれてたこと、代わって伝えてくれそうな
そんなメロディ、そんなポエトリィ、口ずさんで
『針がなぞるたびに聞こえてくる
傷のプチプチっていう音が好きなんだ
言うなればこれは彼らの年輪であり
ずっと生きてきた何よりの証なんだ
音の向こうに隠されているのは
アーティストたちの様々な風景
瞳を閉じてそんなことを思い浮かべながら
頬杖ついてただ耳を傾けている』
いつか、言いそびれてたこと、代わって伝えてくれそうな
そんなメロディ、そんなポエトリィ、口ずさんで
『こんな
デジタルばかりの時代では
アナログなものは何とも古臭いのかも知れない
いつかの時代に置き去りにされてしまって
すっかり過去のものになってしまったようだ
だけれども何か忘れ去ってしまうのには
まだちょっと早すぎるんじゃないだろうか?
たまにはレトロな気分を
味わいながら
あなたもレコードに心を奪われてみてはどうだろう?』
いつか、言いそびれてたこと、代わって伝えてくれそうな
そんなメロディ、そんなポエトリィ、口ずさんで
『音の厚みや音の温かみを楽しみながら
日がな一日何もしないでぼんやり過ごすこの贅沢
ロックンロールや古いリズム&ブルース
たまにはクラシック音楽なんてのも悪くない
この黒っぽいレコード盤の上に針を落とすたびに
滑らかに途切れることなく連続して
動き続ける姿に見とれてしまって
時間が過ぎるのも忘れてしまうんだ』
いつか、言いそびれてたこと、代わって伝えてくれそうな
そんなメロディ、そんなポエトリィ、口ずさんで
いつか、忘れてしまったこと、代わって教えてくれそうな
そんなメロディ、そんなポエトリィ、口ずさんでいたいんだ
ずっと、ずっと、そう祈って、そう願って、届くことを
ひとかけら、言葉のかけら、記憶のかけら、口ずさんで