2005年12月31日

-ファンタジー雑事録 #21-

 古本屋突撃は大体、落ち着いてきましたが、相変わらず昔のライトノベル系を読み直しています。そうやって読み直して、途中までしか買っていなかった物の続きも随分と買い揃えたので、本が部屋からあふれ出てしまいました。良い年して…。
 先日、ようやく水野良氏の「ロードス島」のシリーズを、刊行されている分だけ読み終えました。私が中学校の頃に第一巻が発売されてから、未だに続いているところがすごいですね。このシリーズは神坂一氏の「スレイヤーズ」のシリーズと並んで、初期ファンタジーノベルを支えました。
 記念すべき第一巻、因みに私は栄光の初版本。まだスニーカー文庫じゃない時代のものです。どうでも良いけれどさ。やはりですね、この出始めの頃は今と違って、思いっきり「剣と魔法」の時代だったんですよね。まだゲームブックの名残りが残っていましたし、何よりも、今のライトノベルのような発想が無かった時代だったと思います。
 PC9801という機種に対して、このゲームも発売していました。お小遣いをためて初めて買ったゲームがこれです。今のものとは違って、「ドット」によるグラフィック。でもそれがレトロで良いんですよね。小説に沿った内容で、随分と楽しみました。動かせる機種はなくなりましたが、それでも捨てられないんですよね。記念として残しています。
 この小説のシリーズは、ライトノベル手法の基本となった作品の一つだと思います。前例が乏しい時代でしたから、当たり前かも知れませんけれど。パーティを組んで、冒険をして、何かイベントがあって。ゲームを小説に投影したとき、どのように読者側の興味を引き出すか。
 元々、コンプティークの連載リプレイが始まりのようでしたから、基本的なラインはあったのでしょうね。でも、それを小説の形にするのは、また別の難しい作業だったと思います。先にも書きましたが、前例に乏しい時代でしたから。
 今はライトノベルはバリバリにありますから、参考になるものはたくさんあります。最近のは殆ど知りませんけれどね。
 正直なことを言えば、私はやはりこの「剣と魔法」系統が今でも好きです。今ではすっかり時代遅れとなり、過去の遺物のようなものに感じますが、やはりこれが好きですね。純粋に小細工無しで、これです。
 ですから、あくまでも趣味として今、書いている作品も「剣と魔法」が基本です。今のところ、発表するつもりはありませんけれど。
 久々に書いたからまとまりのない、ただの好き勝手な言葉の羅列になってしまいましたが、時々また、書いていきたいと思います。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 12:30| Comment(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年11月13日

-ファンタジー雑事録 #20-

 さあ、また忘れた頃にやってきました。
 以前、古本屋さんでたくさん本を買い集めるとこの場に書きましたが、その勢いは衰えることを知りません。先月から買った文庫本の冊数は計28冊。読みきったのが本日付で19冊。あと9冊残っていますが、恐らく、まだ増えていくことでしょう。暴走したように読書しまくっています。
 最近では文庫本だけではなく、マンガの方にも手を出し始めました。十年以上前に途中まで集めてそのままだったマンガの続きや、その頃好きだったマンガ家の最近の作品などもゲット。その中でかなりマニアックな二人を紹介します。
 一人はDrモロー氏。十年ほど前、ホビージャパン社から「賽の目繁盛記」なる剣と魔法系純ファンタジーの傑作ギャグマンガを発表していました。元々はTRPGで行ったものを起こして、マンガ化したものとのことです。絵はアッサリとしており、それでいて逆は冴えています。一発芸的なギャグに思いました。
 物語は純粋に、冒険の旅に出る内容。途中で様々なトラブルに巻き込まれながら、強くなっていく話です。でも、内容は結構濃いですよ。途中から登場するキャラの設定はしっかりとしていますし。
 最初は4人組のパーティによる話だったのですが、いつの間にかパーティは分離。キャラの一人、エルフのしーちゃんが巡る冒険の旅がメインとなっています。
 ホビージャパン者からは3巻まで発表し、そこで同社はマンガから完全撤退。現在このマンガはFOX社なる未知の出版社から、手直し再発版が4巻まで発売されていました。持っていなかったホビージャパン版の3巻、その続きであるFOX社版の4巻だけでは飽き足らず、回りまわってやっとFOX社版の1,3巻をゲット。2巻だけがまだ見つかりません。微妙にコマやページが増えていたりしましたね。これは隠れた名作だと思っています。
 もう一人は同じく、ホビージャパンで活躍していた、やまむらはじめ氏です。デビューしたての頃、富士見書房やホビージャパン社から発売した単行本(CORRSSING GAMEやDORAGONIAなど)を良く読んでいました。基本的に絵が好きなのです。もちろん、内容も好きですよ。
 しかし、ホビージャパン社のマンガ業撤退で、いつの間にか読む機会を失ってしまった方です。昨年あたりネットで調べると、他社で幾つか作品を発表。この一ヶ月ではワニブックスから発売された「エンビリオン・ロード」なる近未来的なマンガを読みました。森に支配された世界での、様々な人間模様を描いた作品です。
 現在、この方は集英社ウルトラジャンプにて、「蒼のサンクトゥス」を好評連載中。単行本も2巻まで発売しています。私の知らないところで、いつの間にか出世しているとは。そろそろ、少年画報社から発売されている、「カムナグラ」を集め始めようかと思います。
 この人の作品には、主人公クラスの男の子に対して、お姉さん的なキャラが付いていることが多いのです。因みに、今、個人の趣味で私が書いている作品も、この人の影響がありまして、主人公の男の子に対して、お姉さんキャラが存在しています。まあ、どうでも良いことですけれどね。
 マンガの内容まで詳しく説明できずにすみません。この二人は私のお勧めな方なので、興味のある方はネットで更に詳しく調べて、更に興味を持った方はマンガを読んでみてください。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 09:22| Comment(1) | -ファンタジー雑事録-

2005年10月08日

-古本屋にはまる(雑事録番外編#3)-

 古本屋と言えば、昔は神田神保町。今はブックオフ。最近、ブックオフにはまっています。正直言えばそれまで、古本屋にはそんなに興味はありませんでした。家の近所にブックオフがあると言うものの、開店以来、たった1回しか行ったことはありませんでしたね。
 ちょうど10年ぐらい前、学生時代はファンタジー系のマンガや雑誌、小説にはまりまくっていました。今ではライトノベルという分野が確立されていますが、当時はそんな体裁の良い呼び方なんてありませんでしたっけ。社会に出て、いつしかそうした熱も冷めてしまったのですが、最近、その頃に好きだったマンガ家たちが、色々な雑誌で連載をしたり、執筆を再開していることを知り、再び、彼らの単行本などを探し始めました。
 何気なく、近所や職場近くのブックオフに行ってみたのですが、そこで目にしたのは、当たり前ですが本の山。マンガも小説も、ちょうど私がはまっていた10年ぐらい前のものが良く流出しており、中にはかなりの安値もありました。当時は雑誌で読んでいただけのマンガなども、とても懐かしく感じます。そう言えば、今、このマンガ家はどうしたんだろう?などと思う人も多数……。
 そんなことをやっていると、探していたマンガ家の作品があっさりと105円棚で数冊ながら発見。別に本が傷んでいる訳でもないのに……。そこまでマイナーなのかと少々、残念に思いつつも即購入。
 更に最近では通勤、帰宅の電車の中で、昔のファンタジー系小説を暇つぶしに読み返している影響で、当時売れていた作家や小説もチェック。途中まで集めたままになっていたシリーズの残りの本などが、これまた105円棚とかで見つけてしまいましたから、これも即購入。多少、傷んではいますが、昔から古本は特に古本としか見ていません。新刊ならば綺麗なものに異常なまでにこだわるのですが、古本は読めれば良いというレベルまで下がります。もちろん、値段もありますけれど。自分の蔵書自体、古いものは傷みがありますからね。並べても全く、違和感はありませんし(笑)。105円なら別に構わないという、軽い気持ちで買っています。
 見れば見るほど、欲しいものがたくさん見つかります。これを機会に、途中まで集めてそのままになっていた他の作品群なども、せっかくだから揃えてみようかなと思います。
 店を何件か回っていて一つ気がついたことがあります。実に単純。人がたくさん集まる街の店は、品揃えも豊富。人がそれほどでも無いところは、まあ、そんなもの。恐らく、回転も早いでしょう。そうなると都内の新宿池袋あたりが良さそうかなと思います。
 最近、普通の本屋さん自体に飽きていました。昔は見知らぬ街の本屋に行って、何か本を探すのが楽しみだったのです。しかし今では、あちらこちらに大型書店が増え、品揃えも豊富です。わざわざ遠出してまで探すこともなくなりました。
 ですけど、こうして古本屋を回ってみて、昔、あちらこちらの本屋をツアーして回ったときと同じ気持ちになりました。絶版本や、昔、夢中になっていた時代のその他の小説などを探し回る。そんな新しい趣味が出来上がったみたいです。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 11:27| Comment(2) | -ファンタジー雑事録-

2005年10月07日

-十年一昔(雑事録番外編#2)

 最近また少しずつ、学生時代まで夢中で読んだ小説やマンガなどを読み返している関係で、これまでの空白期間を埋めるべく、ネットなどでその間はどんな本を書いていたのかなどをチェックしています。また、出版社のHPなどもあわせてチェック。久しぶりにそうした系統の雑誌まで買って、読んでみました。しかし、そこで知ったのは意外な事実でした。
 最近のライトノベル系は良くわかりませんが、著者やイラストなどを見る限り、十年前とは時代がまるっきり、変わってしまったんだなと感じました。十年一昔とは正にこのこと。新世代に突入して、今はそれが全盛なのですね。裾野が広がりましたよ。
 一番、変わったなと感じたのがイラストの系統です。もちろん、どれもステキなものだと思いますが、昔に比べて非常に優しさや暖かさ、可愛らしさ、女性キャラは小悪魔っぽい感じ、などが強調されているように感じましたね。「萌え」などという言葉も最近は当たり前になっていますが、そうした系統なのかなと思いました。ただ、別にこうした系統のイラストは、私は嫌いではありません。好きと断定は出来ませんけれどね。まあ、マンガを見るだけでも、音楽界にしてもそうですけれど、その時代、その時代で流れが違いますから、今はこうした時代なのでしょうと思います。
 更にあれやこれやと調べを進めていくうちに、私が夢中になっていた時期、人気のあった作家やイラストレーターなども、何だか時代の波に飲まれてしまったのかな?と思うこともしばしば。中には、あんな絶大な人気を誇っていて、名作と呼ばれた作品も世に送り出したのに……、と思う作家も含まれていました。その上、そうした作品は他の傑作も含めて、今では絶版扱いが半分ぐらい。それでも執筆活動を続け、ちょこちょこと作品を発表しているようなので、それだけでもホッとします。
 本の世界は大変ですね。マンガも小説も。十年、二十年、そしてもっと、さらには死後もと考えると、そこまで残れる作家は本当にごくわずかなのでしょう。手塚治虫先生、藤子F不二雄先生、石ノ森章太郎先生など世代が変わっても、新たなファンを生み出し続けているのは、作品そのものに中に未だ魂が宿っているからなのかも知れません。
 それにしても、小説やマンガ、音楽CDに関してもそうなのですが、絶版や廃盤になるのが昔に比べると、何とも、早すぎるように感じます。数年で絶版や廃盤とかありますからね。CDなどはデビュー何周年とか、何かの記念みたいなものがあれば、一時的に再発売されるだけまだ恵まれています。本は一度絶版になると、再発売されるのがかなり難しくなるように感じます。それは出版社が絶版したにも関わらず、出版の権利を握ったままだからでしょうか? 売れなくても本は返品できないと聞きますから、書店側の意向もあるのかも知れませんね。
 最近では復刊ドットコムなどもありますから、道は拓けてきているのでしょうけれど、それでもごくわずかです。マイナーなマンガなど、マイナーな別の出版社から再度出版されたりもしていますが、部数の関係で中々手に入りにくいですね。WEBがこれだけ普及したのですから、そうした絶版物はPDFなどにして公開するなり、安く売るなり、何か措置を考えて欲しいです。PDFならば印刷のコストなどかかりませんしね。
 本は一つの文化です。絶版とは言っても、中には読みたい人だっていますし、これから読みたいと思う人だってきっと出てきます。もう少し幅の広い考えを持って、ユーザーの希望をかなえて欲しいなと思いました。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 20:28| Comment(3) | -ファンタジー雑事録-

2005年10月01日

-ファンタジー雑事録 #19-

 この記事を書いている瞬間、私はとてつもなくヒマなのです。しかも、仕事中です。実はこのブログに乗せている作品は、仕事がヒマな時に、周りの目を盗んで書いたものが多く含まれています。それで給料を貰っているのですから、ぐーたらな派遣社員ですよね。
 さて、暇つぶしに書くのは、取り敢えず今年自分が見たアニメについてです。とは言っても、それほど見ている訳でもありませんし、別に今年放送されたものと言う訳でもありません。更に去年録画しておいて、今年、やっと見たアニメとかもあります。かなりいい加減ですので、アニメ・ファンにはつまらないかも知れませんね。
 一番面白いと思ったのは、GW中にアニマックスで一挙放送された、「キノの旅」ですね。予告を見て、単に絵と少し控えめの色合いが気に入ったので(最近のは色が綺麗過ぎてキツイのです……)、見てみたのです。不思議な物語だなというのが、率直な感想です。人間の内面に潜む、本当の人間の姿が表に現れているように感じ、時々、見ていてドキリとさせられました。人間の心の中には必ず悪が潜んでいます。それを自制しながら生きていくのですけれど、このアニメではそれが開放され、それが普通の世界であるかのように感じました。電撃文庫より発売されている原作本は特に読んでいないので、良くわかりません。でも、久々に面白いと強く感じたアニメでした。
 以前の記事と重なりますが、機動戦士ガンダムも面白かったです。改めて見てみると、25年以上が経過してもなお、輝き続ける作品でした。この辺りの記事はこの間書いたので、この程度で終わりにしておきます。
 夏ごろに放送された、スタジオジブリの「猫の恩返し」は、何となく見た割には面白いと感じた作品です。ジブリ系の作品は好きなのですが、童話っぽく(まあ、原作がありますしね)、優しい感じがしました。猫は普段から自由奔放で、自分勝手です。それをファンタジーに見事に描写し、騒動を面白可笑しく展開させており、視聴者もその世界に引き込まれてしまったのではないでしょうか。噴出してしまう場面がいつになく多かったです。
 そう言えばやっと、「紅の豚」もテレビで見ましたね。私が高校時代に上映され、その時は見に行かず、一度録画したもののテープを捨ててしまったようで、十数年、見ていなかった作品です。テレビではあまりやらないですね。「雑想ノート」と言うムックの中に原作マンガが載っているのですが、それに忠実に作られた作品なんだなと思いました。これは見ていて、主人公ポルコの「生き方」と、「生き方の考え方」が軸になっているように思います。そして、暗に戦争に対する皮肉と批判が込められた作品だと感じました。
 他にも幾つか見ましたけれど、印象に残ったのはこれくらいでしょうか。年末一挙放送とかで録画しておいたまま、未だに見ていない作品も数知れず……。ここにこの間放送された、ジブリの「魔女の宅急便」が無いのは、単に録画しておいて未だに見ていないと言う理由からです。早く見ろよって言われそうですね。
 長々と書きましたが、アイディアを考える頭のトレーニングとして、最近はまたこうしたアニメを見るようになりました。ただ、年齢的に恥ずかしさもかなりありますので、ショップとかではチェックしないですけれど。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 09:08| Comment(2) | -ファンタジー雑事録-

2005年09月25日

-ファンタジー雑事録 #18-

 子供の頃、ドラえもんが大好きでしたね。映画も良く見ましたし、テレビも見ましたし、単行本は今でも持っています。小学館だけでなく、中央公論社版も集めていましたね。こちらには結構、未収録作品が含まれていたのです。当時、小学館が主催した、ドラえもんビデオクラブなるファンクラブがありまして、季刊発行の会報がもらえました。一回だけ、私が書いた絵が載ったのですが、それは滅茶苦茶嬉しかったですね。昭和61年の秋号です。もし、それをお持ちの方がいれば、私の本名がきっとわかりますよ(笑)。私のPNは本名と連動していますからね。
 さて、昔の本などを久々に引っ張り出していたところ、当時のドラえもん映画の特集ムックが数冊、当時の映画のチラシ、コロコロコミックの切り抜きなども見つかりましたが、その中に、「ドラえもん終了騒動」の記事が発見されました。懐かしいですね。新聞の日付を見ると、昭和61年11月13日(木)の読売新聞夕刊でした。このブログを読んでいる方の中には、ドラえもんが好きな方もいるでしょうし、まだ生まれていないとか、物心ついていないとか、そんな人もいるでしょう。ちょうど良いブログネタと言うことで、ちょっと書いてみようかと思います。
 記事によれば、「噂の出所は不明」。当時はメールもインターネットも無い時代です。全国規模に広がったことが不思議ですよね。「一ヶ月ほど前から」、と言うことは昭和61年の10月頃から、編集部あてに「終了は本当かどうか」の問い合わせ電話がかかってくるようになったとのことです。「多いときには二十件」にのぼりました。
 結末のパターンは、「のび太が交通事故で植物状態になり、記憶が戻ってみると、ドラえもんのことは全て、その間の夢ストーリーだった」というものです。私の小学校内でも同様の噂が流れていましたね。結局、編集部では「コロコロコミック1月号に噂を否定する記事を載せる」ことになりました。
 作者の藤子先生(当時はまだコンビでした。でも、藤本先生のコメントですが)の話では、「半月ぐらい前、三人の娘から、学校で聞いたけれど本当に終わるのか、と言うので驚いた」と語っています。「そんな不幸な終わり方はしない。これからも一生懸命描きます」と締めくくられていました。結局、この噂の出所は迷宮入りのようです。
 情報網が発達していない時代、全国規模で広がるとは……。現代ならばメールやネットで広がりますけれどね。これは不思議な事件でした。
 因みに、その切り抜きの裏側はテレビ欄で、一部、わかる部分がありました。当時、オバケのQ太郎が平日、テレビ朝日で18:45から放送しているのがわかりましたね。テレビ東京は今と違って、どっかのテレビ局で放送された、「お古」のアニメを良く放送していました。「黄金バット」、「ベルばら」、「釣りキチ三平」の番組名が載っていましたよ。
 ラジオ欄も一部残っており、そこでは現在TOKYO FMがFM東京だったり。20年近く経つと変わりますね。そう言えばドラえもんは私が幼稚園だった時代(25年以上前か……)は平日18:50から10分間(実質6分程度だと思うけれど)の放送でしたっけ。
 最後にオマケとして。広告用としてわざわざ特別に書き下ろしたドラえもんの切り抜きも発見されました。これはさすがに、単行本未収録でしょうね。正確な日付はありませんが、記憶では終了騒動の記事の後で、翌年の3月までの間であるはずです。
 ソニーのハンディビデオの広告で、こんなビデオを作ってくださいと言う、藤子先生からの要望ふうの作品でした。
 8ミリテープ(すげ〜!)を入れて普通に撮影します。それに葉書シールを貼り、そのままお便りとして誰かに送ります(マンガではどっか旅行しているのび太をドラえもんがそれで撮影し、他の三人に送る内容)。それを受け取った側がまた撮影し、送り返すというものです。ビデオカメラの再生ボタンを押すと、テレビに電波が飛び、受信されて画面に映し出される仕組みになっていました。
 さて20年近く経った今。デジタルビデオカメラとなり、DVDによる撮影が可能ですね。テレビに飛ばす機能はありませんが、ビデオカメラそのものにモニターがついています。
 藤子先生自体、亡くなる前まで広告にドラえもんを使用することはあまり無かったように思います。ですから、これがどういう経緯で実現したのか、今となってはわかりません。
 他にもまだ、色々なむか〜しのムックとかあるので、いつか、記事にまとめてみたいと思います。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 10:31| Comment(2) | -ファンタジー雑事録-

2005年09月24日

-ファンタジー雑事録 #17-

 忘れた頃にやってくるのが、この話題。今日は機動戦士ガンダムについてです。今もなお、その人気を誇っているようですね。25年ほどが経過しても、色褪せることなく輝き続ける作品はすごいものです。
 私は世代的に初代です。ファースト・ガンダムと呼ばれているようですが、その世代ですね。実は最近の作品は全く興味がありません。と言うよりも、Zガンダム以降は見たことがないという、ファンの方々からはお叱りを受けそうなレベルなのでございます。
 先日、CATVで放送されていた全話が終了しました。通してみたのはきっと、20年振りぐらいではないかと思います。今、見ても面白いです。考えてみれば、当時映画化されましたが、殆どがテレビの総集編。でも、それで映画が成り立ってしまうこと自体、レベルの高さを証明しているのではないかなと思いました。
 内容のことを論じるのではなく、当時の社会現象的な部分を、覚えている限り書いてみようかなと思います。20年以上前のことですから、結構、あやふやなのですけれど。
 当時、プラモデルが爆発的な人気を呼びました。通称ガンプラ。品切れ店続出の異常事態なのです。その頃の値段が1/144スケール(何でこんな中途半端なんだろう?)で300円(安い!)でした。結構な厚さの文庫本が一冊、480円(今だと700円程度かな?)ぐらいの時代でしたから、そんなものでしょうね。
 入荷日には長蛇の列です。販売開始前からガキんちょたちは、お小遣いを握り締めてひたすら並んで待つのです。殺気立っています。ホビー店のような専門店もありましたが、イトーヨーカドーとかも仕入れていましたね。このブームのお陰で、その頃のおもちゃ屋さんは随分と潤っていました。
 しかし、並んだからと言って、必ず買えるものでもありません。買えないことも珍しくありませんでしたね。一人1個と言う規則も、私が並んだところでは付けられたように思います。
 プラモデルの中でも、ビグザムの評判が友達の中では悪かったです。形を見ただけでも、バランスが悪そうですね。実際、作ってもヒザがカクンと曲がり、ひっくり返ることが多いのです。
 エルメスのプラモデルは確か、すぐに名前を使えなくなったはずです。そのときはわかりませんでしたが、きっと、ブランドのエルメスが商標登録されていたからでしょうね。何だか堅苦しい漢字名(〜専用戦闘機みたいな感じ)を無理やりつけて、売り出したようなことを聞きました。これはあやふやな部分が多いので、詳しいファンの方に聞いてみてください。
 あとはガンダムの型を取った消しゴム(消えないけれどね)。通称ガン消しも流行りましたね〜。今で言うガチャポン(私の時代はガチャガチャと呼んだ)で、100円で三つ入っているもの(通常サイズ)でした。20円で小さいのが一つと言う機種もありましたが、これにガンダムがあったかはもう、覚えていません。これは手ごろな値段だったので、子供の頃は良く買いました。小さな紙袋に五つほど入ったものもありましたね。黒が出ると当たりで、もう一袋となっていました。結構、この手の玩具は良く出来ていまして、たくさん集めて並べると壮観です。
 これらはかなり集めたんですけれど、現在、それを仕舞いこんだ缶が行方不明。これ以外にもウルトラマンやキン肉マンなど、当時の人気キャラがたくさんあったのですが……。
 これはどちらかと言うと、その後のキン消し(キン肉マンの消しゴム)ブームの方が大きかったように思います。
 消しゴムの余談ですが、ニセモノも出回りました。形は同じなんですが、何だかどこか雑なのです。今、考えると、本物の消しゴムを使って無理やり型を取り、それに流し込んで作ったのだろうと思います。昔はこの手の海賊版は良くありましたよ。
 まあ長々と書きましたが、こんな感じです。ここを読んでいる方の中で、若いガンダム・ファンもおられるでしょう。あなたが生まれる前は、こんなブームがあったのですよ! 今では考えられないですけれどね。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 14:16| Comment(3) | -ファンタジー雑事録-

2005年09月03日

-ファンタジー雑事録 #16-

 続きです。長いので切りました。そして、アニメ放送! 木曜日の7時か7時半なのか忘れましたが、ゴールデン・タイムに放送! 今から思えば暴力的な内容で、人間が爆裂死するアニメが、堂々と放送されていたんですね(笑)。今の時代ならば、かなり倫理上問題のおきそうな内容です。今、私はDVD化された当時のアニメをコツコツ買っては見ています。懐かしいですね。二十年前ですよ。音声は当時のモノラルのまま!
 すごいのはほぼ毎回、絵が違うことです(笑)。顔が違いすぎます(笑)。七つの傷の位置が微妙に違います(笑)。作成している手がたくさんあったのでしょうね。今では絶対に許されませんけれど、でもこれは当時の「アニメの味」として、今見ると楽しめてしまうのですから、不思議です。ツッコミどころが多すぎです。
 主題歌は「大都会」で有名なクリスタル・キング、更に途中からはKODOMO BANDによって手がけられていました(北斗の拳Uになってからはちょっと、まだDVDでチェックしていないのでわかりません)。KODOMO BANDは今、政治経済の討論番組の司会者をやっております、うじきつよし氏が在籍。実は主題歌の作詞をしております。今の若い人たちはこの人が一応、ロックン・ローラーだったことなんて知らないでしょうね(笑)。
 子供たちの間で疑問となり、未だ解決がなされていないこと。ケンシロウが破った皮ジャンは、誰がどうしているのだろうと言うことです。戦いの際、その膨張した筋肉により服が千切れ飛ぶ(すごい演出ですよね)のが一つの特徴だったのですが、戦いが終わると何事も無かったようにまた着ています。物資不足なはずであるその時代に、何故こんなに同じものの替えが?と、誰もが頭を悩ませてしまいます。これは触れてはならぬ、禁断の領域なのかも知れませんね(笑)。
 あとは、殆ど忘れ去られてしまったのですが、北斗の拳のアニメ映画がありました。こちらは全くのオリジナルストーリーになっており、展開がかなり違います。誰が誰を倒すと言うのも、マンガやテレビ版とは違います。映画は続きをにおわすような終わり方だったのですが、二十年ほど経過した今も続編は作られていません。私は当時、発売されたビデオ(ただし、一部編集されているらしい)を持っていますが、多分、廃盤状態。テレビ放送もされていないはずです。DVD化が待たれます。因みに、二十年前の値段は、何と13800円! 若い人たちは知らないと思いますが、その頃は実は1万円以上は当たり前の時代だったんですよ! だって、空テープが一本、1500円程度の時代ですからね!
 新・北斗の拳なるアニメも作られたようですが、やはり私としては声は神谷明さんでなくては許せないので見ていません。
 北斗の拳は今見ても、読んでも面白さは通用します。是非、若い人たちにお勧めしたい作品ですね。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 08:38| Comment(2) | -ファンタジー雑事録-

2005年09月03日

-ファンタジー雑事録 #15-

 いつも忘れた頃に、思い出したように書きますね。さて、今回ご紹介するのは、原作は武論尊氏、作画は原哲夫氏の強力コンビが解き放ち、社会現象にもなったあの「北斗の拳」です。「お前はもう、死んでいる」という名セリフが生まれました。現在は「蒼天の拳」として姉妹編がコミックバンチ誌に連載され、こちらも大ヒットされています。
 世紀末、核の炎に包まれた後の地球は、暴力が支配する世界となっていました。正に弱肉強食の世界。そんな中に現われた北斗神拳伝承者ケンシロウ。その拳で人々を暴力から救い、同じような拳法家の支配者たちと戦って行きます。
 第一部が流れとして、北斗神拳の長兄ラオウとの戦い。第二部が流れとして、北斗神拳源流をたどるような話(だと私は思うが)でした。最後の三巻ほどは、エピローグ的なエピソードですけれど。
 うまく説明できないので、この辺はマンガなり、DVD化されたアニメを見てください。
 これは週間少年ジャンプに連載を開始するや、たちまち大人気になりました。現在でも、文庫本のみならず、普通の単行本もまだ発売され続けていますので、その人気はもはや幅広い時代の支持を得ているのでしょうね。
 一言で言えば、内容が濃いです。キャラクターそれぞれにドラマが設定されています。その中でもやはり、南斗水鳥拳のレイが登場した辺りから、展開の幅が一気に広がったように思います。北斗の裏側には、常に南斗聖拳(南斗五車星もありましたね)が存在していました。特に、南斗六聖拳は誰もが、善悪問わずに主役級だったのが大きいでしょう。北斗の戦いの物語でありながらも、同時に南斗の戦いの物語も展開する。内容が濃いわけです。第二部では(実は)天帝(だった)リンの話や、新たに登場した北斗琉拳の物語も展開していましたしね。
 この頃はやったのが、敵が爆発して死ぬ際に発する意味不明な言葉です。「ひでぶ」や「あべし」は当時、子供の間で何故かはやりました。
 ファミコンソフトも発売されましたっけ。格闘技ゲームの原点かも知れません。
 つづく。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 08:38| Comment(2) | -ファンタジー雑事録-

2005年07月10日

-ファンタジー雑事録 #14-

 随分とこの手の記事がおろそかになっていましたね。ここ二ヶ月ばかり、創作の殆どを詩関係に専念して、また、まだ公開の目処はまるで立っていませんが、再び物語を書き始めた関係で、すっかりほったらかしにされていました。
 それでも毎日の通勤電車の中では、蔵書の中から昔読んだファンタジー系の小説を持ち出して、今更ながら読み返しています。
 そんな中で、私が好きだったファンタジー系のマンガは、かつてホビージャパンから発売されていました、田中久仁彦氏の「秘境探検ファム&イーリー」です。亜人種であるウィガン族の天然ボケ娘ファムと、魔法を使うとネズミになってしまう我の強い娘イーリーの純冒険ファンタジーマンガです。
 ファンタジーの原点とも言える剣と魔法の世界で、冒険者として旅する二人が遭遇する奇想天外な出来事を、その魅力的な画風で描いています。
 元々はRPGマガジンに連載され、少しの間、ゲームぎゃざにも連載されていたのですが、いつの間にか中途半端なまま、連載は中断。以後、そのままになっているのはとても残念ですね。
 第一部の「万能なる力」編を収めた総集編が二度、発売されましたね。最初は93年の夏に発売され、5話分を収録。その後、OVA化にあわせて96年の夏に第一部を完全収録した補強版が発売されました。これは連載当時の原稿をそのまま手直し無しに載せている感じでした。
 単行本の方はその間の95年秋に第一巻が発売され、第一部の半分ほどが収録されていました。実際の連載時、第一部が終わった後に掲載された小話が、途中、編入されていましたね。単行本の方は手直しがなされていました。
 何でも願い事が叶うと言う「万能なる力」を探索するファムとイーリー。その途中で、少し意地悪な女魔道士のラーシャと凄腕剣士のミゲル、そしてインチキ商人のガルフとその飼い犬でどこかとぼけているギルらと出会い、激しい争奪戦を繰り広げます。そんなことをしているうちに、「万能なる力」を求めて旅をするラエルと彼らは出会います。ラエルは滅ぼされた国の王子。そして、国を滅ぼした悪の魔道士ルグドゥルへの復讐を、その心に秘めています。そのために「万能なる力」を探しています。いつの間にか、いがみあっていたみんなは仲間となって、ラエルと共に「万能なる力」をもってルグドゥルに立ち向かいます。多くの困難を乗り越え、ついに復讐を遂げたその一方で、ルグドゥルの狂気の本当の意味も、ラエルたちは知ります。そして助け出された愛するメリア姫と共に、復興することを心に決めます。
 雑誌の方ではこのほかのエピソードも連載されましたが、全て途中で終わっています。それが残念ですね。またホビージャパン社がマンガから撤退してしまったので、恐らく現在は絶版状態。今後の単行本化もどこかが版権を買わない限り、不可能でしょう。ただ、OVAはDVD化されましたので、これはまだ手に入るかも知れません。OVA化にあわせてソノラマ文庫から当時は2冊、これを小説化したものが発売されました。OVAの監督をしました、もりたけし氏の執筆です。挿絵は田中氏本人が手がけています。
 この作品は埋もれてしまった名作中の名作だと思います。人をひきつける魅力的なキャラクター。ワクワクするストーリー展開。この作品を足がかりに、田中氏は人気イラストレーターになっただけに、この作品をこのまま闇に葬ってしまうのは何とも勿体ないものだと思います。
 純粋な剣と魔法の冒険ファンタジーだからこそ、ファンタジーだと実感できる作品なのだろうと思いました。 
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年04月29日

-ファンタジー雑事録 #13-

 このジャンルは久々の執筆です。
 今でこそ、剣と魔法をモチーフにしたファンタジー小説など当たり前に世に出回っています。それだけではありませんが、そうした系統の小説はライトノベルと称され、すっかり社会権を確立したように思います。私も今、また以前読んでいた小説を読み返したり、新たに購入したりと、昔ほどではありませんがそうした系統の小説に目を向けるようになりました。面白いことはもちろんですが、改めて名作だなあなどと思ったりする作品もあります。
 そんな中で、まだスニーカー文庫や富士見文庫が始まるか始まらないかと言う時代の1988年。一冊のファンタジー小説が発売されました。多分、これを聞いてわかる人がいたら、かなりマニア?かも知れませんね。それは東京出版と言うところから発売された「魔法使いの探索」と言う物語です。著者はサウロン・ハデシア氏、イラストが望月あむと言う方でした。
 内容は至ってオーソドックスなファンタジーです。まず、国の至宝とされてきたタペストリー(掛け軸)が消失してしまいます。タペストリーには地図が描かれており、そこには国々の歴史や様々な情報などが記載されているものでした。それを新たに作り直すために主人公の魔術師クリンクが旅に出て情報を集めなおしてくると言うような話です。
 途中出会ったちょっと意地悪な女神スラン、性格が破綻している魔術師のウィザーディンなどとともに旅を続けます。しかし途中、仲間のトラブルに巻き込まれて馬泥棒になってしまったり、女神スランの入浴を覗き込んだり、当然、妖魔たちの襲撃にあったりなどなど。途中で知り合った仲間と思われた人間に騙されて、危ういところもありました。そしてようやく難を逃れ、国境の城門を越えたところで第1巻は終わりました。
 文章はノリもテンポも良く、また一人称であるために読みやすい内容ですね。マンガをそのまま小説にしたような感じです。また挿絵自体がマンガになっているところも多いです。また、まだゲームブックの影響が残っている時代でしたので、それを意識したネタも見られました。今思うと懐かしいです。
 結構、当時は話題となりまして、続編の刊行も決定していました。しかし、結局、出ずに終わったようです。理由はわかりませんが、一つは出版社がマイナー過ぎたことが原因ではないでしょうか。本はA5サイズでしたが、紙の質は藁半紙をちょっと良くした程度のもの。今、私の手元にあるこの本はまっ黄色になっています。
 また入れ替わるように角川や富士見からそうした小説が出版され始めてしまい、何時の間にか消えてしまったのかも知れません。
 小説自体もまだまだ謎に包まれている部分が多く、恐らく第2巻以降でわかってくるはずだったのでしょうが、謎のまま現在に至ります。
 同じ頃にロードス島戦記が発売され、それから1年ほどして、スレイヤーズが発売され、本格的なファンタジー小説のブームがやってきました。もしも、もっとメジャーなところから発売されていたら、この作品も今、名作として残っていたでしょうし、その後のファンタジー小説の流れも変わったかも知れません。そんな感じのする作品でした。因みに余談ですが、ロードス島戦記は当時、「野生時代」に掲載されたりもしていたんですよね。掲載されると、何だかその号はすぐ売れてしまった記憶があります。
 著者の方については私は何も知りませんし、今、どうされているかもわかりません。執筆当時が19歳(らしい)ので、現在では36歳くらいなのでしょうか。
 今は当然、絶版となってしまっていますが、この作品はどこかメジャー出版社が版権を買い取ってでも、再発売させて良い作品ではないかと思います。もしも、古本屋で、見つけることがありましたら、ぜひ、手に入れて読んでみて欲しいと思います。
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2005年04月16日

-ファンタジー雑事録 #12-

 久々に、名作TRPGのD&Dを引っ張り出してきました。現在、日本ではホビージャパン社より発売されています。それ以前はメディア・ワークス社から文庫本形式で発売されていました。しかし、今回紹介するのはそれよりも前、最初の最初、オリジナルボックスセットだったものです。メディアワークス版が発売されたのが94年の夏ごろでしたので、それ以前はこのボックス・セットで発売されていました。
 米国での歴史はもう少し古いのですが、日本では新和より85年に初めてベーシック・セットが発売され、版権が移行する93年までこの形で発売されていました。設定集やシナリオ集なども随分と発売されていましたね。最初のベーシック・セットは真っ赤な箱に、宝を守るドラゴンと、戦いを挑む戦士が相対する迫力のある絵が描かれていました。それだけでもう、虜になってしまいます。ボックス・セットはこの「ベーシック」を含め、「エキスパート」、「コンパニオン」、「マスター」と4種類が日本で発売されました。これは幾つかのレベルで区切られています。私はそのうち、エキスパートまでしか持っていませんのでそこまでしかわかりませんが、「ベーシック」は1から3レベル、エキスパートは4から14レベルでした。米国版では確か、「イモータル」と呼ばれた更に上のセットがあったはずですが、それは日本では発売されずに終わりました。
 メディアワークス版の中身や現在のホビージャパン版はルールも変わっているようですね。そこは見ていないので良くわかりません。でも、ボックス・セットの時に比べると変わったような話を聞きました。
 このボックス・セット、20年前にも関わらず、1ボックスがそれぞれ4800円(消費税が導入された後はその分だけ加算)、シナリオが2200円くらい、設定集は3500円くらいのものがあったと思います。これは正直、今でも高いです。文庫本が480円くらいだった時代ですからね。でも、それだけ宝物的な魅力を感じました。
 欲しいと思っていても、中々見つかりませんでした。ところが、何と近所のホビーショップにおいてあったのです。ようやく手に入れたときは、嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。
 ベーシック・セットを見てみると、「ダンジョン・マスターズ・ルールブック」と「プレーヤーズ・マニュアル」の二冊があり、ゲームに必要なサイコロが6種類ついていました。B5を少し幅広にしたような冊子でしたね。各キャラクターの基本的な作り方や基本的なゲームのやりかた(ベーシック、ですからね)、GMの基本的なやりかたなどが書いてあります。キャラクター設定において、特にHPを決めるときがスリルがありますね。サイコロを1つしか触れないので、1なんぞ出た日には、その時点で冒険のやる気が失せそうになります(笑)。冒険に立ち向かう前に、まず、サイコロに立ち向かわなくてはなりません。魔術師なんて、最大でも4でしたから、一撃で死ぬ恐れがあります。
 また、魔法やモンスター、宝物などの種類も基本的なものが載せてあり、全体的に見ても、地下迷宮の中を対象とした冒険に限られている感じがしました。でも、地下迷宮の探検こそ、冒険に基本であり、最もTRPGらしい舞台だと私は思います。
 エキスパート・セットは追加のルールブック1冊とシナリオが1冊が入っていました。追加の魔法、追加のモンスター、追加のキャラクター設定のほか、フィールドでの冒険を意識したルールが追加されていましたね。GMがどんな感じにフィールドでの冒険の舞台を作り上げるかに対して、資料的なものとなっている感じがしました。城を建てるには幾らかかったり、海に乗り出しての冒険や都市での冒険など、舞台の幅が広がりを見せています。
 結局、高価なものであったので、中学生の私にはそんなに買えるものではありませんでした。また、仲間内ではソードワールドRPG(初期版)をメインにしてしまったため、これ以上、D&Dに触れることはありませんでしたね。でも、今、読み返すと確かに今のものに比べればシンプルなルールかも知れませんが、今でもファンを引き付けそうな魅力を感じます。
 と言うわけで、今回も古臭い話ございました。まだまだ、古臭い話は続きます。
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2005年04月05日

-ファンタジー雑事録 #11-

 前回は「ゲームブックマガジン」と言う何とも、マニアックな冊子の話をしました。また同じようにあれこれ整理をしていたら、引き出しの奥から古い「ドラゴン通信」なるものが何冊か出てきました。何冊と言う言い方は、単なる折りたたんだ冊子なので、ちょっとおかしいですね。広げてみるとB4サイズの両面印刷でした。これは昔、富士見書房がゲームブックや外国のファンタジー小説、何かの設定集やシナリオなどを出した際に、おまけとして挟み込まれていた小冊子です。今でもこうしたオマケがあるのかどうか、私はわかりません。
 そんなにこれが挟まっている本は買わなかったのですが、手元にあるもので古いのはどうも昭和63年末くらいのものがありました。昭和ですよ昭和。激動の時代です。それを見ると、広告されていたドラゴンマガジンが580円、表紙がまだアイドルコスプレの時代でした。ゲームブックの記事が載っているところを見ると、まだ辛うじてその時代なんだなと思いました。読者のお便りや、良くわからないマンガのほか、「ロードス島戦記」他で人気の水野良氏が「RPG辞典」なる記事を連載していました。これはもちろん、単行本化なんてされていないでしょうねえ。大体、どれも紹介文的な記事が多い感じでした。
 断続的に7冊ほど見つかりましたが、17号の時点で平成5年でした。手元にある中で一番古い5号が昭和63年の末っぽいので結構、不定期的に続いたものの、それほど発行されなかったのかなと思います。
 正直言えば、内容的にはそれほど面白いとは感じず、オマケという程度のものですが、こういったものもあったという資料的なものとして捕らえておけばいいかなと思いました。
 ついでに1冊だけ見つかった角川書店の「コンプ・ファミリーNET Vol.4」を見てみますと、これは91年の夏くらいでしたね。サイレントメビウスとアルスラーン戦記の映画化の公開記事が載っていました。私もこれは友人に誘われて行きましたっけ。考えてみれば、まだ角川書店が分裂騒動を起こす前だったから、ここから出ていたんですね。PC98版とX68000用のゲームの宣伝も少し載っていましたが、X68000なんて、懐かしすぎる響きです。これは当時、パソコンではあるのですが、最も高価なゲーム機と揶揄された機種です。ゲームだけは色々面白そうなのがありましたね。
 記事で「TRPGのマルチメディアへの広がり」について書いてありました。まだインターネットなど普及されていない時代です。TRPG(的要素を持つ作品)がマンガや小説、アニメ、音楽などとミックスされ、それらとの相乗効果で発展していくであろうことが書いてありました。全てのメディアが有機的に結合し、総合的なプロデュースにより、メディア・ミックスの決定的な作品が誕生する、と告げていました。今は正にこうした時代になったのではと思います。
 この記事を書かれた方はその結果を見ることなく亡くなられてしまったので、先の時代を見抜いたその洞察力に感服いたしました。
 この「ファンタジー雑事録」も記事が10を超えましたが、これからもどんどん続けていこうと思います。基本的に私は昔、この手のジャンルにはまったものですので、古い話が多く、最近のファンの方にはつまらないことかも知れませんね。
 
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年04月03日

-ファンタジー雑事録 #10-

 蔵書を少し整理していたところ、何とも、マイナーな雑誌を発見してしまいました。およそ20年前、正確に言えば86年の6月から1年間、隔月間で社会思想社から刊行(と言うか通信販売)されていた「ゲームブックマガジン」です。当時の定価が何と100円。ゲームブックが流行っていた全盛時代に刊行されていた小冊子です。多分、こんなことを知っている人はこの時代、かなりマニアだったのではと思います。
 後にウォーロックと言う雑誌の刊行が始まったときに、在庫の販売がありまして、それで私も手に入れたのです。でも、どういうわけなのか、第2号だけが2冊私の手元にあります。手違いでこれだけ2冊入っていたのか、もう今となってはその真相はわかりません。もしかしたら2回に分けて頼み、それで一部重なってしまったのかもと思います。
 この冊子、文庫本サイズでどれも30ページ前後のボリュームです。中身はファンタジー系の論文記事が10ページほどと、半分以上は読者が投稿した記事やお便り、イラストで占められていました。読者投稿記事と言うものが、ゲームブックの拡大案や紹介、それぞれの思い入れを書いたものもあれば、誰かの記事に対する批判意見などもありましたね。その時代、今ではすっかり忘れ去られてしまったゲームブックに、みんな熱い思いを抱いていたのが良くわかります。
 論文記事の方はプロの方が書いておられて、今もご活躍されて降りますグループSNEの安田均さんなども寄稿されていました。
 何よりこの雑誌のすごいところは、一部の広告を除いて、殆ど全ての文字がドット印刷された文字であることです。今の滑らかな文字とは違って、インクリボンを使ったプリンターで、文字が荒く、角々の文字なのです。これは印刷するとき、音がうるさくて……。この雑誌が発行された頃ですと、多分、PC8801とかの時代ではと思います。当時はパソコンソフトなど数少なく、高価でしたが、そうしたもので作られたものか、または単体ワープロを使って作られたものなのかも知れません。この手作り感が何とも言えません。
 余談ながら、東京創元社から発売されていたゲームブックには、確か「アドベンチャラーズ・イン」と言うような名前の小冊子がオマケでついていました。ファンの投稿や記事が載っていたと思います。折りたたまれていて、広げるとB4サイズくらいの両面印刷だったような気もします。綴じられたタイプの物もありました。残念ながらこれは紛失してしまいまして、これ以上は覚えていません。
 この間、何気なくイギリスのヤフーの接続し、当時、ゲームブックのシリーズ名であった「Fighting Fantasy」を検索すると出てきました。まだ、向こうでは続いているようでして、それには驚きましたね。表紙とかはデザインが変わっていましたが、HPに載っていた挿絵などは昔の挿絵で懐かしかったです。
 今の時代、テレビゲームやカードゲーム、TRPGなど凝ったゲームが増えてしまい、いつしかゲームブックなどすっかり忘れ去られてしまいました。ただ、今のそうしたゲームが発展する過程の中で、わずかな期間ながらもこうしたものがあったことを、ここに記しておきたいと思います。
 
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年04月02日

-ファンタジー雑事録 #09-

 99年から00年頃に角川書店の「月刊エースネクスト」に連載されていた「Niea_7」は私のお気に入りのマンガの一つです。イラストレーターとしてもご活躍されている安倍吉俊氏がオリジナル・キャラクターデザインを行ったアニメのマンガ版です。もちろん、マンガもこの方が書いていました。
 元々、アニメ「lain」でこの方のイラストを気に入りまして、そうした流れでこれも見たのです。余談ながらアニメ「lain」は元々サントラを担当された仲井戸麗市さんのファンと言うことから見始めたものです。これはまた別の機会にお話しましょう。
 内容は浪人生の茅ヶ崎まゆ子とアンダー宇宙人ニアの二人が過ごす、貧民生活が軸となっています。貧民の度合いがすさまじいのですが、苦しみつつも前向きに生きようとしている姿が描かれていました。
 さて、このマンガのギャグに笑いました。雑誌に連載中も良く立ち読みなどをしていたのですが、本屋で噴出しそうになるのを必死にこらえていたのを覚えています。マンガの書き方はギャグマンガのそれであって、イラストからは崩された感じの絵とコマの書き方でした。私はマンガの書き方に関しては素人なので、うまい表現がちょっと見つかりません。
 アニメ版とマンガ版の両方を見ましたが、私は個人的にマンガ版の方が好きです。幾つかは共通している場面があるのですが、アニメの方はギャグが控えめになってしまったかなと思いました。
 もちろん、ギャグだけではなく、特に主人公の一人まゆ子が抱える自分自身への疑問や渦巻く心も描かれていました。自分の本当の気持ちを探そうとして見つけられないでいるように思いました。
 良く出てくる「へたれ」と言う言葉。私は「屁たれ」かなと思っていたのですが、関西の友人が言うには、関西弁で「根性なし」と言う意味とのこと。「へこたれる」から来ているようなことを聞いて、「屁をたれる」ではないと言われました。
 最後までわからなかったのが、主人公のニアと宇宙人たちが乗って来た母船UFO(墜落して地面に突き刺さっている)の関係です。どうしてニアにだけ、母船からの不思議なメッセージを受信したのか。でも、その答えは読む者、見る者がそれぞれ思いついた答えでいいのかも知れません。
 このマンガとアニメを見て、このニアという主人公は、自分を良い子に見せようとして、点数ばかり稼ごうとしている今の人たちに対しての皮肉を具現化したような存在に感じました。
 人の作品を見て、それを論じるのはまだまだうまく出来ないのですが、少しずつ、こうしたことをやって、自分の文章の幅を広げていきたいと思っています。
 
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年03月30日

-ファンタジー雑事録 #08-

 最近、火浦功氏の本を何冊か読み返してみました。その中で、今でもお気に入りなのは「みのりちゃんシリーズ」と言う、20年ぐらい前に発表された作品です。シリーズなのに2冊しかないのがまた、面白いところなのかも知れませんね。早川書房から発売され、少なくとも95年頃までは増刷がされていたことはわかりました。私のが95年に増刷された版でしたから。でも、どうも今は絶版になってしまったようです。とても残念です。
 17歳のマッドサイエンティスト、豪田みのりと猫又ジャーナルの編集者山下とサトルの3人が展開する、奇想天外な日常を描いたSF作品です。これは大学時代に友人から借りて読み、見事はまって自分でも買った物です。文章は本当にサラリと本当に軽く書いてあるものなのですが、何故か情景がハッキリと浮かんできます。思わず噴出してしまうその意外な展開と発想に、私は学生時代、何度も何度も読み返した数少ない作品ですね。
 その後、角川書店から発売された「父カエル」と言う短編集を読みました。とは言っても、同盟タイトル作品と「奥さまはマジ」の短編2作に、「てなもんや忍法帖」シリーズ6作品と言う内容でした。どれも同じような軽い書き方なのですが、面白さと情景が伝わってきました。こういったものは、やはりどこか説得力があるのでしょう。
 私がこの方の作品を読んだのはこれだけです。あまり本屋で見かけないから買えないと言うのが正直なところです。あまり雑誌にも書いているようにも思えず、一体、どうやって生活しているのだろうとも思っていたのですが、最近、何気なくかった「SFJ」と言う雑誌の中に久しぶりにこの方の名前を発見しました。既に以前から連載されていたようですね。でも、わずか2ページしか載っていないとは思いませんでした。これが完成して、本になる日は来るのだろうかと思ってしまいます。しかし、昔と変わらないノリに嬉しくなりました。
 幾つかの作品が絶版のようですが、どこか版権を取得して、再発を行って欲しいと願っている作家の一人です。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年03月27日

-ファンタジー雑事録 #07-

 現在、一番好きなマンガは何かなと考えたところ、多分、荒木飛呂彦さんの「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズだろうなと思います(最新作の「スティール・ボール・ラン」も含めます)。それにしても、これは随分と続いていますね。連載当初からその他の漫画家とは違った発想や展開に惹かれてしまいました。単行本が発売されてからずっと集めていますが、私のひそかな自慢はその全てが初版本であると言うことです。そして全てリアルタイムに買っています。だからと言って、何か価値が出るわけでもありませんが。考えてみれば、私が小学生の頃に連載がはじまったのですから、すごい年月ですね。
 この作品は当初から、こうしたファンタジー系のゲームや小説が好きな人たちに支持されました。連載が始まった87年第1号(発売は86年暮れですが)の頃のジャンプは質の高いマンガが多かったです。「北斗の拳」、「キン肉マン」、「キャプテン翼」、「聖闘士星矢」、「ドラゴンボール」、「シティ・ハンター」、「ハイスクール奇面組」、そして今も続く「こち亀」など大物クラスがずらりと並んでいました。その中へ、こうした斬新な作品が登場しました。そしてそれらに負けず劣らず人気を博し、一気にスターダムへとのし上がっていきました。以前にも「魔少年ビーティー」や「バオー来訪者」など同系統の作品を発表していましたが、当時は受け入れられず、連載期間は短かったです。今、読み返せば面白い内容なのですが、バオーなどわずか2巻ながらストーリーがまとまっているのはさすがですね。
 登場人物が海外のロック・ミュージシャンの名前をパクッたり、スタンドの名前がバンド名だったり曲名だったり。洋楽好きな私に取っては、それだけでもかなり楽しいものでした。このジョジョという名前も恐らく、ビートルズの「ゲット・バック」の歌詞に出てくる「JOJO」から来たものでしょう。
 そして、当時驚いたのは話の部ごとに主人公が変わることです。「ジョジョ」と言う共通の名前を持ち、血のつながりはあるものの、全く違った主人公が登場し、ストーリーが展開していく。第一部が終わったとき、主人公のジョナサンが死んでしまいましたが、どうなるのかと思ったらその孫が次の主人公とは。次第に、「ジョジョ」と言う名前自体、プロローグに少し出てくるだけになってしまったのは、ちょっと残念でした。
 この作品に共通して思うことは、主人公やサブキャラに課せられた苦難を乗り越えてゆくことで、自分自身の存在意義、そして生きることの証明を示していることです。主人公だけでなく、サブキャラにもそれぞれの生き方が主人公なみに画かれていましたね。また敵にも敵の生き方や考え方がありました。それらの設定がしっかりしていたからこそ、内容の濃い作品になっているのではないかなと思いました。
 近々、スティール・ボール・ランも本格的に再開されるようですし、ますます、この方の作品から目が離せません。どんな展開が待ち受けているのか、今もわくわくしています。
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2005年03月26日

-ファンタジー雑事録 #06-

 以前、アニマックスで放送されたときに録画しておいて、そのままにしてあった「永久家族」をようやく見ました。私は良く、録画はしてもしばらくほったらかしにすることが多いのです。そのまま何処かに行ってしまったこともたまにありますが。これは日本SF界の巨匠星新一さんの作品をアニメ化したものです。原作の方は知らないのですが、予告編で興味を抱きまして、見てみることにしました。
 架空の世界。人々が生活するサイバースペースでは、生中継のホームドラマがブームとなっていました。それは何かシナリオ作られたドラマではなく、家族の生活をそのまま生中継するドラマなのです。オープニングの説明によれば、「中央管理局が市民管理政策の一環として実施する「試験管家族」の実況中継」だそうです。この試験管家族。あらゆるところから寄せ集められてきた不遇の市民で家族を構成し、一つの家庭として生活をさせると言うものでした。家族を構成する上で、そのものたちは洗脳され、赤の他人同士が本当の家族であると言う虚偽の記憶を頭に焼き付けられます。そして、与えられた住まいの中で日常生活を行います。元々は色々な家族のパターンをシミュレーションするためのもの、特に理想的な家族を実験するためのものでしたが、中央管理局がこの様子をテレビ局に売り、それを外の人々は観察するように見ています。なお、こうして作られた家族は外の世界を知らず、この与えられた住まいだけが絶対唯一の世界と言うことになっていました。
 人生に絶望した男が屋台で飲んでいるとき、突然現われたテレビ番組のプロデューサー(だと思う)にカプセル家族計画の話を持ちかけられたところから話は始まりました。その男を中心にして、架空の家族が構成されることになります。その男は「愛ある家族」を求めていたのです。細かい過去は登場しませんでしたのでわかりませんが、初老の夫婦、長女とその赤ん坊(息子)、高校生くらいの長男、小学生から中学生くらいの次女、あとは犬がいるごく一般的な構成でした。もちろん、寄せ集められて洗脳されたものたちばかりです。ただ、父親は洗脳されていません。
 この家族の生活が描かれていくのですが、その家族の生活自体が非現実的であるものばかりなのです。およそ、普通の生活ではあり得ない出来事、もちろんSFと言うものはそうであるものですが、それら全て、人間の心にある狂気と欲望が具現化した姿のように思いました。コミカルに描かれているからこそ、その説得力は増し、同時に怖さを引き出しています。そのアンバランスさこそが、このアニメの命ではないでしょうか。ただうっとうしいと思ったのは場面が切り替わる度に、水洗トイレのシーンが挿入されること。しかもこれは前半だけで後半は一切なし。何だか中途半端で無いほうが良かったです。
 やがてこの家族全員が、偶然的な事故から外の世界へ押し出されてしまいます。もちろん、元々は外界で生活していたのですが、そうした記憶はありません。家族は彷徨い始めます。同時にそれらを今まで視聴していた人々の姿も初めて登場しました。永久家族の生活と言う見世物を楽しんでいる人々の姿は、現実の世界において戦争を見世物として見ている我々に何だか似ているなと思いました。テレビ局側は彼らに賞金をかけ、最終的には全員捕まってしまいます。外界を知られたと言うことで、再び父親以外は洗脳させられことになりました。洗脳にかけられる家族を前に、「家族に外があって、何がいけないんですか」とテレビプロデューサーに訴える父親の言葉。それは男が求めた「愛のある家族」の姿ではないかと思いました。結局、洗脳される直前に飼い犬が超音波砲みたいな咆哮をあげたことにより、機械は破壊。描かれてはいませんが、家族はどうやら逃げ出したようですね。最後は父親が本当の家族愛に目覚め、その家族たちを探すところで終わっています。
 ここで描かれていることは、家族とは何であるのか?では無いでしょうか。血のつながりがあることだけが家族なのか? 家族の絆とは何か? 理想の家族とは何か? 私は明確な答えは出せません。
 もしかしたら近未来、こうした出来事が現実にあるかも知れません。だって既に、戦争がバラエティ番組化している世の中ですからね。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年03月22日

-ファンタジー雑事録 #05-

 ファンタジーに関係する(小説・アニメ・SFなど全て含めて)雑誌は今でも多く出ているようですね。最近は全く購読していませんので、内容も規模も、何が一番の流行なのかも私は知りません。ただ富士見書房のドラゴンマガジンは未だに人気を博しているのは何となくわかります。私も購読していた時代があったことは、以前、この場に書きました。
 私が夢中になっていた時代も、今は休刊となってしまったそうした雑誌がありました。ひとつはホビージャパン社から発売されたRPGマガジン、その前身となるものにTACTICSがありました。現在はゲームぎゃざとして続いていますが、その系譜をたどっていくとここへ辿り着きます。
 TACTICSは80年代前半(82年だった気がします)から90年頃まで発売されました。当初は主にSLG関係の雑誌でしたが、いつの間にかファンタジーRPG系を隔月で取り上げるようになりました。結構、専門的に記事が書かれているので、資料的な面も持っている内容でした。それと入れ替わるように創刊されたのがRPGマガジンです。ちょうどこの頃はTRPGが一気にのし上がってゆく時代でもありました。これはTACTICSの晩年に特集されていたファンタジーRPG系の分野をそのまま引き継ぐ形で始まりました。様々なRPGを取り上げ、やはり資料的な部分もありましたが、当初はマンガや小説も掲載されていました。角川系で小説を発表されている人気作家の方の作品も登場していました。恐らくこれは単行本未収録のままでしょうね。専門的過ぎたのか、また値段もやや高めだったためなのか、それほど売れたようには思いません。ただ、この雑誌、後に様々なところで大活躍し、RPGマガジンでは「ファム&イーリー」と言う大人気漫画を生み出したイラストレーターの田中久仁彦氏、また様々なファンタジー小説の挿絵を書かれている弘司氏(しかも、TACTICS時代から)を輩出したという点では、見逃せない雑誌でした。そう言えばホビージャパン社は一時期、マンガも手がけており、コミックマスターやコミックジャパンなども作成しましたが、いつの間にか撤退。これらのマンガには隠れた傑作が多かったので残念です。ファム&イーリーも単行本一冊、増刊号二冊で終わり、連載されたマンガも尻切れトンボのまま。しかも2話も尻切れトンボ状態です。復活を待ち望んでいます。
 そして、結構マニア向けだったのが社会思想社から発売していたウォーロックというゲームブック専門雑誌です。実は20年程前、TRPGやファンタジー小説以前に、ファンタジー系のゲームブックがまず、ブームになりました。それを専門の扱った雑誌です。この頃、東京創元社、社会思想社を軸に様々な会社からあらゆるゲームブックが発売されていました。私は今でもそれらを持っていますが、改めて読み返してみますとかなり内容も濃く、それをそのまま小説で焼きなおしても通用するような内容が多いのです。ただ、88年から89年ごろにファンタジー系の小説やTRPGが本格的に刊行され始めたため、あっという間にゲームブックのブームは去りました。多分、2年もなかった気がします。この雑誌も5年ぐらい頑張って刊行されていましたが、ついに力尽きました。この雑誌はハッキリ言えば「地味」過ぎました。これが致命的だったと思います。その後、この雑誌で活躍された方々は一時期、他の雑誌や出版社などで活躍されたり、今でも活躍されている方々もいますが、私も良くわかりません。
 最近の雑誌やそうした小説などは立ち読みもしていませんので、コメントのしようがありません。何かお勧めがありましたら、是非、教えてください。

 なお、このカテゴリーはその内容を考慮し、ジャンルを「小説・読み物」から「マンガ・アニメ」の方へ変更いたしました。その他の雑記や詩は今まで通りです。自分のblogをもっと色々な方々に見てもらいたいと思い、このようにしました。今後ともよろしくお願いいたします。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年03月21日

-ファンタジー雑事録 #04-

 今年に入り、「指輪物語」を全巻、読み返しました。実に15年ぶりのことです。最近、映画でブームとなりましたが、私は特に映画には興味ありませんし、それが読み返した理由と言う訳でもありません。単純に通勤帰宅の電車の中、ただぼけ〜っと車窓から外を眺めていてももったいないなと思いまして、それなら蔵書の中からまた昔読んだ本でも読むかという程度で読み返し始めました。
 トールキン作の指輪物語。内容や登場人物など、私以上にみなさんの方が知っておられると思いますのでこうしたものははぶかせていただきます。
 私がこの作品を読んだのは中学生くらいの頃でしたね。ちょうど、ファンタジー系の小説やゲームにはまっていて、その元祖とも言える作品とのことで読みました。今では9分冊にされたようですが、この頃は6分冊で1冊が480円でした。この頃は豪華本が出ていまして、ハードカバーの立派な表装の本でした。何と、それをそのまま、ギュッと縮めただけでしたので、1文字の大きさが1ミリくらいしかありません。私は目が悪いので、特に今になって読むとなると、更にきつくなりましたね。
 これの姉妹編というか、前段階の話として出ていたのが「ホビットの冒険」です。最近ではハードカバーで発売され、今は「ホビット」と原書のままの題名のようですね。岩波書店の少年文庫から上下巻で発売されていました。今でもこれはあるのでしょうか。児童文学の中に普通に並んでいるのが不思議に思いました。
 この指輪物語が元となって、D&DなどのTRPGが発表され、それらが色々な発展をとげ、現在のようなファンタジー系の小説やゲームなどが出来上がりました。そうした意味で、この作品は非常に意味の大きな作品です。
 実は指輪物語RPGというものも17年くらい前にTRPG化されて発売されました。当時はブームでもなく、またTRPG自体も一部のゲーム好きがやっているような時代でしたね。この製品は確か5000円くらいと高かったように思います。私は買わなかったのですが、友人の一人が買いまして、そのルールが複雑過ぎて手に負えないようなことを言っていたのだけ覚えています。私の記憶が正しければ、確かPC9801系のゲームも出たように思います。これは確認が取れませんでした。
 最近は映画化され、ファンタジー系に馴染みがない人たちでも映画館に足を運んでいます。私は実写系の映画は興味がありませんので、見に行っていませんし、その後も見ていません。そういえば、10年から15年近く前には指輪物語事典やシルマリルリオンと言った資料的なものも少しだけ発売されました。高かったのですが、事典の方を買いました。この本は何よりも中にあるイラストが多彩で素晴らしかったです。また、本を読んでわかりにくかったところなどを補うのにはちょうど良いように思いました。
 もしも、5年から10年ぐらい発売が遅ければ、これらの全てが十分に話題になったのではと思います。わずかな差で取り残されてしまったのは何とも残念ですね。
 最近では指輪物語を読み終えたあとも、昔読んでいたファンタジー系の小説を読み返しています。また読み終わったらこの場で色々と書いてみようかなと思います。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 09:31| Comment(0) | TrackBack(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年03月20日

-ファンタジー雑事録 #03-

 大体、この手の作品にはまったのが中学校時代から大学卒業くらいです。小説、マンガ、専門雑誌、TRPG、アニメなど色々なものに手を出しましたね。たまたま、中学校時代の友人たちでそうしたグループみたいなものが自然と出来上がり、やっぱり仲間がいるとなんだかあれもこれもとなってしまうのです。
 一番はまったと言えば、初期のソードワールドRPGであったり、今も人気雑誌である富士見書房から発売されているドラゴンマガジンですね。ドラマガは12年ほど買い続けましたが、次第に中身が私が考えている方向とは違うようになってしまったのです。結構、その気持ちはずっと前からありましたが、惰性で何年も買い続けて、やがて決心して断ちました。ですが、集めた分だけはそのまま本棚に並べてあります。
 この雑誌、最初の頃はアイドルにコスプレをさせた表紙だったと言うのは、今の若いファンたちは知らないんだろうなと思います。その頃は立ち読み程度で、本格的に買い始めたのがちょうど90年の頭からです。ちょうど、神坂一氏がデビューしたてのころで、一大ブームとなったスレイヤーズが時々、読みきりで載っていたくらいでしょうか。主人公の髪の長さも色も違っていた時代です。懐かしいですね。昔のドラマガを色々と読み返すと、消えたな〜と思う作家やイラストレーターが結構、いました。生き残りが激しいんですね。中には連載の途中でそのまま自然消滅したものもあったり。
 読み返すと、ドラマガはその時代その時代の、ブームとなったアニメやマンガ(角川系が多いが)などが表紙や特集記事を飾ったりしていました。また、その時代その時代、こんなファンタジーが流行っていたんだな〜などと、懐かしく思います。他社で人気の出たイラストレーターや小説家も随分と、こちらで書くようになっていましたね。
 高校三年の半ばくらいに、増刊号としてコミックドラゴンなるものが季刊で発売されましたっけ。スレイヤーズのマンガとかも載っていましたね。1年程続いてから月刊誌に変わりました。月間に変わって2冊だけ買い、そこでやめましたけれど。久々に読み返してみましたが、この漫画家はどこ行ったんだろう?ってのもやっぱり、見かけました。 
 ソードワールドRPGには当初から非常に力を入れていまして、リプレイが連載されていたり、小説が出ていたり。また、当時のパソコンPC9801(ってこれも今の若い人は触れたことあるか?)用のゲームが出たりしました。今のグラフィックからは想像できないくらい、レトロな絵です。ソードワールドRPGには中学校時代の仲間たちでずっとはまり続けまして、大学卒業くらいまで続いていました。時々、カセットテープ(MDなどまだ無いっす)に録音しては、自分たちでオリジナルのリプレイを作っていました。今、読み返すと無茶苦茶な内容なのですけれどね。このゲームのお陰で、中学卒業後も頻繁に友人たちと交流する機会が出来ました。結構、別の意味で感謝しています。このTRPGはそれまで発売されていた同類のものよりも手軽で安価な上、緻密さも兼ね備えた非常に優れたものでした。これだけは今でも、全ての中で最高の出来だったなと思います。
 大学卒業と同時に、まあ、就職してみんな忙しくなったということもあり、ゲームをすることもなくなりました。その後、4,5年は私もこうした関係の小説やマンガを買っていましたが、次第に買わなくなりました。興味が薄れていったと言うのも事実ですが、その原因となったのはやはり、周りにそうした話が出来る人がいなくなったと言うことでしょうかね。ですからもう、何年もこうしたものを買っていません。
 ただ、やはり前回にも書いたとおり私の作風に影響を与えた分野でもあり、自分が中学生から大学時代までに一番、はまったものですから、決して無に返したくはありません。
 もしかしたら、こうして執筆を続けていくうちに、何かの縁でまたこうしたものに力を入れるようになるかも知れません。それはそれで良いことかなと思っています。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年03月19日

-コミケに行ったこと(雑事録番外編#1)-

 高校時代、私は友人たちに誘われてコミックマーケット、いわゆるコミケに一度だけ行ったことがあります。開催されるたびにニュースで流れたりするのですから、何ともビッグイベントですよね。その時はコミケというものが何であるのか良くわかりませんでしたし、そんな大変なものであることとも思いませんでした。本の即売会みたいなものと思っていました。
 時期は真冬、早朝真っ暗な中、始発に近い電車で出発しました。晴海に着いたときようやく空が明るくなってきました。そこから送迎バスかなんかに揺られてついたときにはもう、待合の倉庫から列ははみ出して外まで長蛇の列でした。友達がいたから退屈ではありませんでしたが、恐らく前日からとか並んでいるんだろうなと思いました。
 友人たちは手馴れたもので、カタログで既にめぼしい同人誌を絞っていました。そう言えば入場料の変わりにカタログを買わされるのは、何だか納得いきませんでした。当時は900円くらいで買ったと思います。その頃、私や友人はTRPGやそれに関連したマンガ、小説などにはまっておりまして、その類の同人誌を探すことが目的でした。
 しばらくして、いきなり列が動いて倉庫の中に入れました。外は寒かったし座れなかったので、これは結構助かりました。既に色んなグループが連絡に走り回っており、傘を開いてそれを目印にしていました。考えてみれば当時は携帯電話など一般的ではなかったのです。それどころか、パソコン自体が高級品で、マニアの遊び道具だった時代でした。パソコン=オタクの時代ですよ。
 結局、3,4時間待ったように思います。ようやくゲートが開き、明かりが差し込んだときの大拍手に、思わず私も拍手しました。
 あとは友人たちに連れて行かれるままです。はぐれたらおしまいなので、これは大変でした。結局わけもわからなかったので、友人たちが買ったものと殆ど同じ物を買いました。会場は何だか殺気立っていて、色んな意味で、色んな人たちのエネルギーがぶつかりあっていました。ものすご〜く、異様な行列もあったり、和気藹々のブースもあったり。トイレの混み方もすごかったです。中にはルール違反と言うことで業務停止させられていたブースもありました。何があったんでしょうね。目的が済むと早々と退場したのですが、外では色々なコスプレをしている方々を見かけました。いつも感心するのは、そのコスチュームの出来栄えです。コスプレに興味はありませんが、これは見事だと思います。
 帰ってから買ったものを読んだのですが、これがまた無茶苦茶面白かったのです。それらは今でもちゃんと保存して残してありますが、市販されている雑誌や本よりも遥かに面白かったです。それは悪く言えば素人たちの作品ですが、だからこそ、プロが考え付かない意外な発想が出来るのだとも言えそうです。
 もうコミケとかには行くつもりもありませんが、ひとつだけ羨ましいなと思っていることが今でもあります。それは同人誌と言う形あるものを作っていると言うことです。当時はインターネットやHPなどありません。同人誌がひとつの作品発表の媒体でした。私はこうした類の物にあこがれていましたが、残念ながら機会がありませんでした。これだけは今でも、一度だけでも作って見たいなという気持ちが残っています。
ニックネーム 篩"Jim_a_e"獅師 at 07:40| Comment(0) | TrackBack(0) | -ファンタジー雑事録-

2005年03月18日

-ファンタジー雑事録 #02-

 自分が大きな影響を受けたと言えるのが、このファンタジーによる作品です。最近では幅広い分野を含めて、一括してライトノベルの中に位置付けられているみたいですね。前回も書きましたが以前は随分とファンタジー系小説を読みましたし、マンガやアニメも見ました。どちらかと言えば、小説が一番機会が多かったですね。作家で決めるよりも、まず最初に絵で決めることが多く、それで面白ければその作家の作品を買い足していくと言うパターンが殆どでした。絵が気に入らなければ、幾ら話題の作家でも却下なのです。自分の好きな漫画家やイラストレーター